油入三相電力トランス‐225 MVA 275 kV-は、欧州で最も重要な電力供給会社の一つであるスコットランドのスコティッシュ・ハイドロエレクトリック電送会社(Scottish Hydro-Electric Transmission Ltd.)が所有するティーリング・グラインド(Tealing Grind)変電所の配電において重要な役割を果たす。

この重量241トンのトランスは、WEG社が輸出したトランスの中で最大級のものであり、誘導補正用システムおよび高調波用フィルター(電力供給の品質に親密に関係する)を開発し、世界中の同市場における模範企業であり、Arevaグループに所属するNokian Capacitors社向けに設計されたものである。同トランスは、Nokian Capacitors社の専門分野である静止型無効電力補償用(Static Var Compensation)として、特殊用途のために開発されたもので、国際品質と技術規格に適合し、また、その使用において要求される特殊仕様もクリアしている。現実には、Static Var Compensationは配電ラインに使用され、電力供給の品質に影響を与える急激な電力の変化および配電ラインの不具合によって生じる電圧変動等の問題解決を補助する。WEG国際販売部門の契約管理者であるFernando Rodolfo da Silva氏は、「これらの製品は、電圧の変動とシステムにおけるひずみの低減を補助する」と語る。この設備には、容量157トンを有するトランスの主要タンク以外にトレーラー7台分の関連用品が付属された。変電所に搬送後、設備全体の組立て作業はWEG社の専門家の管理の下で行われた。